基本的に、パート1とさらばを
「ぎゅっ」と縮めた感じでした。
つまり、オリジナルを見ている事が大前提。
キャラクターの説明をものごっつ端折っています。
でもまあ、見てる人は「
ヤマトを知らない訳ないよな」と思ってたり。
そして「キムタク目当てのちょっと年の行った女子(笑)」はそんな事どうでもいい(失礼を承知で)だろうし。
とりあえず、CGは言うほど「ちゃち」じゃないと思います。
気付いたんですが、これって円谷方式だと思うんですよ。(ウルトラマンとか特撮もの)
つまりミニチュアセットと分かるようにわざと演出してるフシがある。
そもそも、これがしょぼいとか言ってたらオリジナルなんか見られませんからね。
それを考えたら大したもの。
ストーリーの大筋は本当にオリジナルのまま。
いきなり
「ささきいさお」さんのナレで度肝を抜かれます。
しょっぱなの艦隊戦で
守兄さんが轟沈。
沖田さんが帰ってきて、
古代が「沖田ァ!」と怒鳴り込んでいったのは「おいおい」と思いましたが。
ここで面白い伏線が張られてました。致死量の放射能を浴びた筈なのに何で古代が死ななかったか。
いやあ、自分は最初の「カプセル墜落」の時点で「カプセルに放射能除去装置がついてんのか」と思いました。
古代は放射能を「浴びてない」。
外に出ていた分、他の人よりはきっと検出量が高かったでしょうけど。
藤堂指令がいい味だしてたなー。
色々設定が「現実味」があってよかった。
ちゃんと「
ヤマトは元々移民船として作られていた」という設定もあったし。
あと、「軍組織」というものをきっちり描いている分、復活篇より好感が持てます。
しょっぱな波動砲ってのがびびりました。
あの「地面に衝撃波が広がるエフェクトの後の発射」がすっごい好きです。
あちこちに散りばめられた「オリジナル」の台詞やオマージュが嬉しかった。
でもあのコスモゼロの変形はなんだー!!思わず劇場で本気で吹き出してしまった(笑)
何より「沖田さん」。
最初は「線が細いなあ」と思ってましたが、次第に気にならなくなりました。
よっぽどキムタクの「キムタクはキムタクでしかない」な演技の方が鼻に付いた。
ユキが、うーん。
かなり微妙。何だろうこの「私は一人で全部背負ってるのよ!」みたいなオーラは。
とか思ってたらなんだ、後で古代とイイナカになったらかわいい(笑)。
まあ可もなく不可もなく。
何しろ第一艦橋&
ヤマト艦内が狭いせいで、キャラが少なく感じたのがちょっと難点。
そのせいもあってか、致命的な欠点にここで気付いたのです。
宇宙が、狭い。これはまずい。
無限に広がってないんですよ、描写が。
オリジナルだと、作戦司令室で島さんが「ここからこうで、今はここに居て」みたいな説明をしてましたし、画面で「ここまで進んだよ」という説明もなされているのですが・・・それが無い。
だからいきなり「イスカンダル」へ行っちゃった。
文字だってよかったんですよ。
例の「地球滅亡まであと●日」の●の部分がばーっと減っていく描写が入るだけで、
全然緊張感が違うはずなのになぁ。
そういう描写があって初めて「ようやくイスカンダルまで来た」という感覚が生まれるんです。
おかしいな、SF作家だったはずでしょうに、監督さん。
ただまあ、ドメルよろしく第三艦橋に張り付いたガミラス艦を
「人が残った第三艦橋ごとふっとばす」選択を強いられる古代。
この辺は「戦争ってこういうものだ」というのを良く描いてました。
自分の同期を自分の命令で殺した古代。そして直接手を汚したユキ。
この二人がヨロシクなっちゃうのは仕方ないよなー。
・・・ああこれがキムタクじゃなかったら、もっとこう・・・。
まあとにかく
イスカンダルに到達。「ハッブルからの銀河系中心部」の画像が使われてたのは嬉しかった。
それに設定が「面白い」。
「精神集合生命体」が「イスカンダル」であり「ガミラス」。
双子星が、表と裏で表情が違う一つの星に。
これは非常に面白い設定。
変に人型してるよりよっぽどいい。
実写版なら尚更です。自分はこれはOKでした。
しかも「放射能除去装置」は沖田さんのでまかせという設定も、非常に面白かった。
ユキにイスカンダルの精神体(スターシアの声まんま)が憑依したシーンはどっかで見た事あるんだけどなー。
こっから怒涛の「さらば」展開。
もうね。
「斉藤ぉぉぉ!!!真田さんっ!」どんだけ叫びたかったか。
ギバちゃん大好き自分にとって、ここはものゴッツ辛かったー!!!!
斉藤が凄いいい味だしてたから辛さ倍増。
あああ真田さんが真田さんが死んじゃう!
凄く、真田さんでした。あなたは。
ようやく帰ってきて、もうちょっとで地球って時に背後から急襲。
キタよ。
デスラー。最初に斉藤に精神体が乗り移った時の声で既に分かってたんですがね。
いやぁ、確かにアビスみたいな水か水晶か氷かっていう表現でしたが、どっからどうみても
デスラー。シルエットがまんまデスラー。
やっぱ伊武雅刀さんの力は強大だわ。
でもさぁ。
ちょっと「(復活篇の)メッツラーとかぶってる」よね(笑)
最後で、古代は「さらば」と同じ運命を辿ります。
でも、さらばより受け入れられたのは「ユキという未来」があったから。
あそこであの銃の伏線が来るとは、にくいね。
最後に
ヤマトが特攻する瞬間、自分は泣いてました。
何でだろうと思ってたんですが、泣いたのは「まったく別の意味」だったと今は思います。
古代の特攻に涙した訳でも、「ユキ」という最後の呟きに泣いた訳でもない。
「ヤマトを見送る」という行動が、私に涙させたんです。
最後に私が一番気になっていたあの人(笑)の話を。
何故私がこの「
SpaceBattleShip YAMATO」を受け入れられたか。
それは
「島大介が、この世界では生きている」から。緒方さん、凄く熱演してました。
最初は違和感バリバリだったんですが、あのイスカンダル突入のとんでもない攻撃方法&「ワープ!」に。
「あー!島さんだこの人!」(笑)
きっかけなんてそんなもんです。緒方さんの島さん、OKです。
最後に、古代と第一艦橋で「俺は残る」と押し問答をしてたんですが。
結局最後は操縦桿を古代に渡します。
そこにも「島さん」は居ました。
それに気付いて、なんだか凄く納得しちゃったんです。
どんな形でも、どんなに姿が違っても
「島さん」はこの世界では「生きている」んです。
未来があるんです。
自分の息子との未来を選択した、島大介。
もうそれだけで、私は幸せです。
ヤマトと古代を見送る島さんが、凄く印象的でした。
でもね、絶賛てわけじゃないよ。
むしろ映画としては
ツッコミどころも満載!!!一例。
発進直後の「早すぎる主砲の旋回」はなんだ!!!
ごうぁああああともっそり旋回させて照準を合わせてこそ「主砲」だろう!(笑)